長期投資をしている皆さん、リバランスはしていますか?
ポートフォリオを一定の期間で見直して、当初想定していた組み込み率に戻すことをリバランスと言います。
これをすることで、運用結果がよくなると言われています。その内容と方法を紹介します。
目次
リバランスとその方法
冒頭でも述べた通り、リバランスとは、ポートフォリオの組み込み率を当初想定していた比率に戻すことです。
こうすることで運用利益が増えると言われています。
例えば、日本株・債券、外国株・債券にそれぞれ25%ずつ投資したとしましょう。それぞれの価格は別々の動きをしますから、値上がりするものもあれば、値下がりするものもあります。
株式市場が好調で債券市場が低調な場合、ポートフォリオは、日本株・外国株が30%、債券がそれぞれ20%となったりします。
それを、25%ずつに戻すことをリバランスと言います。
したがって、値上がりしたものを売って、その代わり値下がりしたものを買うということです。
ここで注意していただきたいのは、値上がりしたものを売るだけではなく、値下がりしたものも買う必要があります。たしかに、値上がりしたものを売るだけでもポートフォリオの調整は可能です。
しかし、長期投資をしていくとして、投資金額を減らしてしまうのはもったいない話です。
基本的に、投資は投資金額に対して何%の増加と、割合で増えていくので、投資金額が多いほど、その分利益が大きくなるからです(リスクも増えることに注意してください)。
ただし、値上がりしたものを売った場合、その利益に対して、課税されてしまいます。
そのため、積立で買うときの金額を調整してリバランスをすることを私はおすすめします。
つまり、リバランスするときに、値下がりしているものを当初の計画よりも多目に購入して、比率を調整するというものです。
こうすることで、余分なコストをかけることなく、リバランスが可能です。
投資信託の場合、少額で取引ができるため(最低100円から)、リバランスを簡単にできます。
これがETFや株式の場合、最低購入額が数万から数十万円で、かつ、数万から数十万円単位でしか調整できないので、きれいにリバランスすることがほぼできません。
そういった意味でも、長期投資には投資信託が向いていると言えます。
リバランスによる効果
リバランスするとしないのとでは、以下の表のように、運用結果が大きく変わってきます。
※表は横スクロール可能
毎月 3ヵ月毎 6ヵ月毎 1年毎 リバランスなし 1975~2004年 6.57% 6.70% 6.78% 6.83% 6.15%
インデックスを使用し月次リターンを用いた幾何平均リターンで計算。年率平均
『内藤忍の資産設計塾 実践編 自分も資産も成長する新・資産三分法』著者:内藤忍 より引用
この表からわかる通り、リバランスをすることで運用結果がよくなることがわかります。
また、1年毎のタイミングでリバランスするのがもっとも効率的であることがわかります。
リバランスの注意点
先程にも述べた通り、値上がりしているものを売却してしまえば、税金が20.315%かかってしまいます。
何十年後にかかりうる税金を前もって払っているだけという考え方もできますが、投資資金が減るというのは長期投資の上で損になります。
投資資金が多いほど、リターンが出たときに大きな金額になるからです。
その分リスクも増えるわけですが、余裕資金での投資かつ将来値上がりすると信じて投資するわけですから、投資資金は減らさない方がいいと思います。
したがって、年一回リバランスをする月に、購入する金額を調整してポートフォリオの組み込み率を調整する方法がよいかと思います。
まとめ
長期投資をする上でかかせないリバランスについて説明しましたが、いかがでしたか?
面倒ではありますが、年に一回程度なので我慢してもらえればと思います。
そうすることで、より大きなリターンを得られる可能性が高まるわけですから。
ですが、リバランスは難しく面倒だと思う人もたくさんいると思います。
そういった方は、ロボアドバイザーに頼るといいでしょう。
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