EasyLanguageでシステムトレードのストラテジーを作成するときに、
前日の始値を参照したいなーとか、
1週間前の始値を参照したいなーとか、
2日前の終値を参照したいなーとか
思ったことはないでしょうか。
そんなときに使用する関数を紹介したいと思います。
みなさんのトレードの幅が広がれば幸いです。

目次
○日前の始値を参照する関数
○日前の始値を参照する関数は、以下です。
OpenD(○)
○のところに数字を入れれば、任意の日にちの始値を得ることができます。
0(ゼロ)を入れると、当日の始値となります。
例えば、
OpenD(1)とすれば、前日の始値となります。
Dをつけずに、単にOpenとすれば、足の始値というのはご存じの方も多いと思います。
それに、DayのDをつければ、ある日の始値がわかります。
OpenDの注意点
OpenD(○)の○には、もちろんですが正の整数をいれないといけません。
さらにその整数は0~50までしか選べません。
したがって、最大50日前までしか選べないので注意が必要です。
また、トレードステーションでは、足が表示されている分しか計算しないので、1日前というのは、1営業日前(株式市場が空いている日数)となります。
したがって、例えば、7/8(月)にOpenD(2)とすると、7/4(木)の始値を参照します。
ちなみに、土日にOpenD(0)とすると、金曜日の始値を参照します(金曜が祝日なら木曜日)
○週前の始値を参照するには?
○週前の始値を参照するためには、OpenW(○)を使います。
例えば、OpenW(1)とすると、先週の始値を参照します。
月曜日に市場が開いているなら、月曜日の始値となります。
ここで注意してもらいたいのが、あくまで週の始値であって、1週間前の始値ではありません。
したがって、月曜日にOpenW(1)としようが、木曜日にOpenW(1)としようが、結局は先週の月曜日の始値が参照されます。
なお、OpenW(0)とすると、その週の最後の足の始値が参照されます。
また、OpenDと同様に、0〜50の数字が選べます。したがって、50週前まで遡ることができます。
前日の終値や前月の始値など
ここまで読んでいただいた方の中には、ある法則があることにお気付きかもしれません。
何かと言うと、始値を表すOpenにDayのDやWeekのWを足すだけで前日の始値や前週の始値を参照できます。
つまり、他の組み合わせにも応用することができます。
したがって、前日の終値がほしければ、CloseD(1)とすれば良いですし、前月の始値がほしければ、OpenM(1)とできます。
さらには、高値と安値も使えるので、前日の高値はHighD(1)となりますし、2週前の安値はLowW(2)とできます。
また、OpenY(1)というのもでき、前年の始値を参照できます。
まとめ
これまでの内容をまとめます。
始値Open・終値Close・高値High・安値Lowと、日を表すD・週を表すW・月を表すM・年を表すYを組み合わせることで、いろんな株価を参照できます。
たとえば、OpenD(1)なら前日の始め値、CloseW(3)なら3週前の終値などなど参照できます。
注意点としては、( )の中身は0〜50までしか選べないので、それ以上を参照することはできません。
以上で、紹介を終わります。みなさんのシステムトレードの幅が広がれば幸いです。
