NURO光では、宅内工事と宅外工事の2種類の工事が必要で、その工事がうまくいかない場合は、開通までに非常に時間がかかってしまう可能性があります。
工事がうまくいかない場合の一つに、「管理会社の許可が下りない」や「管理会社の判断が遅い」、「管理会社が当日でないと判断してくれない」といったような、
大家さんや管理会社とのやり取りに問題があり、工事が長期化してしまうことが多々あります。
この、「管理業者への許可」は、NURO光はやってくれず、個別で大家さんや管理会社に伝える必要があります。
それが不安で、NURO光に乗り換えをあきらめるという人が多くいるかと思います。
そこで、実際に開通工事を経験した私が、大家さんや管理会社へのNURO光の工事内容の説明の仕方(効率の良い許可取り方法)を紹介しようと思います。
写真付きで紹介するので、どういった工事が必要になるかを具体的にイメージできるかと思います。
このページを大家さんに見せるなどの活用をしてくれても構いません。
ただし、あくまで工事例ですので、必ずしもこの通りではない点はご注意ください。
目次
NURO光公式の工事説明資料
NURO光に申し込むと、NURO光から、工事内容の説明資料をもらえます。
そこに詳しく書いてあるので、その内容をしっかりと大家さんや管理会社が読んでくれれば、事足りる可能性が高いです。
ですが、大家さんや管理会社も、結局は人です。
その人がネットに詳しければ良いですが、そうでない場合は、工事のイメージが全くつきません。
こればかりは運ですが、まずは、以下の資料を大家さんや管理会社に見せることをおススメします。
https://www.nuro.jp/hikari/pdf/construction_owner_ol.pdf
大家さんや管理会社にとって気になるポイントは、「外壁にビス止めなどが必要か」だと思います。
要は、建物が傷つけられるのを嫌がる人が多いと思います。
ですが、光回線をすでに導入しているマンションには、すでにビス止めで固定されているもの使っての工事になります。
したがって、NURO光を入れるからと言って、新たにビス止めが必要になるということはあまりありません。
ですが、MDFがないマンションの場合は、ビス留めが必要になってきます。
この辺りの話は、1~2階建てマンションの場合で紹介します。
また、現状で光回線を何も通していないマンションの場合も、新たにビス止めなどが必要になってきますので、その際は要注意です。
工事内容の説明の仕方 3階以上のマンション
資料を見せるとともに、大家さんや管理会社に説明の電話をすると、より丁寧で後でもめることがないでしょう。
その際の説明の仕方を紹介します。
先ほどのマニュアルにも載っていますが、3階以上のマンションと、1~2階のマンション(アパート)の場合で工事内容が異なります。
この違いは、MDFという機器があるかどうかですが、その内容も含めて、まずは3階建て以上のマンションの場合を紹介します。
先ほどのマニュアルから引っ張ってきましたが、3階建て以上のマンションの場合は、
近くの電柱→マンションのMDF→各階のIDF→各部屋
という流れで、ネット回線が引かれます。
宅内工事について
まずは、宅内工事について説明します。
さきほどの図のオレンジ色の部分が宅内工事です。
MDF→IDF→各部屋というところを工事します。
MDFってなに?
MDFとは、Main Distribution Flameの略で、主配線盤と訳されます。
いろんな回線が集約されているところで、電柱から引き込んだ回線をまとめたものです。
集合住宅の場合は、一度ここに回線がまとめられます。
なお、1~2階の低層マンションでも、MDFが配置されている場合もあります。
その場合は、階数に関係なく、MDFに一度回線が集約されます。
IDFってなに?
IDFはIntermidiate Distribution Flameの略で、中間配線盤と訳されます。
これは、MDFからの回線を各階に集約するためのもので、MDFがマンション全体の配線を集約するのに対し、IDFはその階の配線を集約しています。
したがって、IDFは各階に配置されていることが多いです。
そこのIDFから、各部屋に配線されます。
MDFが部長・IDFが課長・各部屋が課員のようなイメージでしょうか。
光コンセントとは
各部屋には、光コンセントというものが設置されます。
これは、光回線のケーブルを差し込めるコンセントで、光回線を引いたことがある場合はすでについていることが多いです。
私の家の場合もすでについていたので、新たにビス留めをしたりは必要ありませんでした。
宅外工事について
宅外工事に関しては、近くの電柱→MDFまでの作業を行います。
こちらはNTTによる工事となります。
近くの電柱から回線を引っ張ってくるために、マンションに「引留金具」というのが必要になります。
これも、光回線がすでに入っていれば、すでに設置されていることが多いため、追加のビス留めは不要となります。
実際に、私の場合も、すでに引留金具があったので、追加ビスは不要でした。
ただし、引き留め金具があっても、それに引き留める余裕がない場合は、新たに設置する必要があります。
マンションの引き留め金具を事前にチェックしてみるとよいでしょう。
電柱から線が引っ張ってきている先にある銀色っぽいものがそれです。
(もう少し後の画像にも出てきます)
また、その引き留め金具から引き込み口までが遠い場合は、光ケーブルが垂れないように固定金具を付ける必要があります。
ですが、基本的に引き留め金具は、引き込み口に近いところに設置するので、必要になるケースは少ないでしょう。
結果的に、すでに別の光回線を接続している方は、ビス留めが追加で必要になるという可能性は低いと言えるでしょう。
工事内容の説明の仕方 1~2階のマンション
続いて、1~2階建てのマンションの工事内容について説明します。
先ほどのマニュアルから引っ張ってきましたが、1~2階建てのマンションの場合は、
近くの電柱→マンションの外壁→各部屋
という流れで、ネット回線が引かれます。
宅内工事と宅外工事に分けて紹介します。
宅内工事
宅内工事では、光キャビネットを取り付けるところから始まります。
MDFがないマンションの場合は、個別の部屋に直接回線を引き込みます。
したがって、各部屋に近い面の外壁に光回線を引き込むためにも光キャビネットの設置が必要です。
これは他の光回線を使用している場合でも、新たに設置する可能性が高いです。
現状の光回線の撤去工事をしてからであれば、取り付けることができるかもしれませんが、基本的には撤去工事していないと思います。
したがって、この光キャビネットの取り付けは必要になってくると思います。
ここが、大家さんや管理会社さんにとっては、判断に迷うポイントでしょう。
光キャビネットは、だいたい7cm × 20cmの縦長の長方形です。
外から見ると少し目立つのと、ビス留めでの固定が必要です。
2~3か所の直径4mm程度の穴をあける必要があります。
穴があけられない場合は、両面テープにより取り付けますが、強度と耐久性からビス留めを推奨しています。
テープだと長期間雨ざらしのところの場合、剥がれ落ちてしまう可能性があるからです。
光キャビネット以外は、3階建てマンションと同じで、光コンセントの設置をしますが、すでに光回線を使っている場合は、特にビス留めなどありません。
宅外工事
宅外工事は、3階建て以上のマンションの場合と1~2階建てのマンションの場合とで、特に違いはありません。
電柱から回線を引き込んでくるだけです。
違いと言えば、最後に光回線をつなぐ先が、MDFなのか、光キャビネットなのかという違いだけです。
電柱から光回線を引っ張ってくるときに、外壁に引き留め金具を利用します。
これまた3階建て以上のマンションと同じく、光回線を使っていれば、すでに設置されているはずなので、金具に空きスペースがあれば何もする必要ありません。
まとめ ビス留めが必要な箇所
3階建て以上のマンションと1~2階建てマンションとで、工事内容およびビス止めなどの必要性について紹介しました。
3階建て以上のマンションと1~2階建てマンションの違いは、MDFがあるかどうかだけで、実は階数はあまり関係ありません。
ただ単に、3階建て以上のマンションにはMDFがついている可能性が高く、1~2階建てマンションにはMDFがついていない可能性が高いというだけです。
あなたが大家さんや管理会社に説明するときは、以下のチェックポイントに従って、注意点を説明してください。
- MDFがない家の場合 → 光キャビネットの設置が必要(ビス留め2~3か所)
- 光回線を引いたことがない
→ ・回線をつなぐコンセントが光コンセントに変わる
・外壁に引き留め金具が設置される(ビス留め4か所)
基本的には上記のポイントに限られると思います。
もちろん、場合によっては大掛かりな工事が必要になって、再度大家さんや管理会社に確認するように言われる場合もあるかと思います。
大家さんや管理会社に無断で工事をして、退去する際に莫大な撤去費とかを請求されることがないように、事前に確認しておく方が無難でしょう。
知ってみれば、実はたいしたことないNURO光の工事でした。
実際、私の場合は、MDFもあるし光回線も引いていたので、何も追加でビス留めすることなく工事が完了しました。
少しでもNURO光への乗り換え工事の不安が解消されれば幸いです。

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