投資

ファンドオブファンズ一本投資のメリット・デメリット

ファンドオブファンド 一本投資の魅力

皆さんはファンドオブファンズをご存じでしょうか。

投資信託の一種で、いろいろな投資信託を合わせた投資信託のことです。

したがって、日本株に何%、外国株に何%とかを組み込んでくれている投資信託もあり、それひとつで、分散投資ができているというのが売りです。

ただ、コストが高いといったデメリットもあると言われています。

本記事では、ファンドオブファンズは、メリットかデメリットのどちらが多いのかを検討したいと思います。

目次

ファンドオブファンズとは

冒頭でも述べましたが、ファンドオブファンズは、いろいろな投資信託を寄せ集めて運用する投資信託です。

株式や債券など、様々な投資先を組み入れていれば、1つの投資信託で分散投資ができることから、初心者に人気となっています。

例えば、「三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」の場合、国内外の株・債券・REIT(不動産)と公社債を投資対象としているファンドに投資しています。

債券とREITの割合が、全体の60%を占めているので、堅実な利益を狙う投資信託となります。

同様に、「大和-iFree 8資産バランス」もほぼ同じ割合でポートフォリオを組んでいます。

他には、「三井住友TAM-世界経済インデックスファンド(株式シフト型)」は、国内外の株式に投資しているファンドに75%、国内外の債券に投資しているファンドに25%と、株式を多く組み込んで、積極的な運用をしています。

こういったように、どこを投資先にするか、どういった割合で組み込むかが、その投資信託の特色となります。

また、ファンドオブファンズではなくて、独自にいろいろな投資先を組み込んでバランス型にしているものもあります。

見分け方としては、投資信託の説明で「各マザーファンドを通じて」等と、マザーファンドという単語があれば、ファンドオブファンズと思っても良いようです。

ファンドオブファンズのメリット

ファンドオブファンズのメリットは以下にあると思います。

  1. 一つの投資信託で分散投資をしてくれる。
  2. リバランスを勝手にしてくれる

一つの投資信託で分散投資

1つの投資信託で分散投資をしてくれているものであれば、その投資信託1つだけを買えば充分というのは、初心者にとって非常に楽です。

投資というのは、簡単なものほど利益が出るとも言われております。

また、長期投資をする上で、継続することはもっとも大切なことですので、作業が煩雑だと挫折してしまう恐れがあります。

そう考えると、たっと1つの投資信託で事足りるのであれば、素晴らしいことです。

リバランスをしてくれる

複数の投資信託を組み合わせて、ポートフォリオを作ると、ある投資信託は値上がりしているけれど、ある投資信託は値下がりしているということは、当たり前ですがあります。

そのときに、当初想定していたポートフォリオが、崩れてしまうので目標としていた利回りを達成できなくなる恐れがあります。

そこで、一定期間でリバランスをする必要があります。評価額が高くなっているものを売り、低くなっているものを買うということをしないといけませんが、とても面倒です。

そんなリバランスを勝手にしてくれるというのは大きなメリットです。

ファンドオブファンズのデメリット

デメリットは以下が考えられます。

  1. 自分の好みのポートフォリオを組んでいる投資信託がない
  2. 手数料が比較的高いものが多い
  3. ファンドオブファンズの運営がよくない場合、繰上償還となることがある。

 

好みのポートフォリオがない

これは単純に、自分が想定している利回りを達成できる(であろう)ポートフォリオを組んでいる投資信託がない場合です。

「分散投資とはいえ、不動産には投資しなくていい」とか、「外国株の割合を日本株より高く設定したい」など、それぞれの思惑通りの投資信託がない場合があるので、自由度がないという意味でデメリットとなります。

ただ、目標利回りから逆算して、ポートフォリオを組むのは大変であったり、なにより面倒です。

「比率とか利回りとかよくわからんけど分散投資したい!」というのであれば、ファンドオブファンズで充分です。

銀行に預けるなんかよりはよっぽどいい利回りが得られる可能性が高いです。

手数料が比較的高い

ファンドオブファンズは、投資信託を寄せ集めた投資信託なので、手数料が二重にとられるとよく言われます。

たしかに、手数料、特に信託報酬が比較的高い商品が多いです。

例えば、「三井住友TAM-世界経済インデックスファンド(株式シフト型)」の場合、信託報酬が0.54%と少し高く、信託財産留保額が0.1%取られます。

しかし、「三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」の場合、信託報酬が0.17%以内と、普通の投資信託並みです(下手な投資信託より断然コストが低いです)。

このように、しっかりと選べば、コストが低いものは最近出てきているようです。中には高いものもあるので、投資方針はもちろんですが、運用コストもチェックしておくべきです。

運営がよくないと、繰上償還となることがある

運営が悪くなると繰上償還される可能性があるのは、ファンドオブファンズだけではないのですが、ファンドオブファンズだけに投資している場合、それがダメになってしまったときに投資していたものが問答無用で償還されます。

もし、複数の投資信託を自らポートフォリオに組み込んでいれば、それぞれが解約されることはありますが、一斉に繰上償還という可能性は低いと思います(同じ会社が運営しているものであれば、一斉にダメになることもあるかもしれませんが)。

したがって、ファンドオブファンズだけに投資するというのは、運営会社の経営難というリスクに対して、リスク回避できていないということになります。

まとめ

ファンドオブファンズに関して、以下にまとめを示します。

  1. ファンドオブファンズは投資信託を寄せ集めた投資信託のこと。
  2. 一つの投資信託で分散投資をしてくれる。
  3. リバランスを勝手にやってくれる。
  4. 自分の好みのポートフォリオを組んでいるファンドオブファンズがない場合がある。
  5. 手数料が比較的高いものもあるが、普通の投資信託と同等かそれ以下のものもある。
  6. ファンドオブファンズだけに投資すると、運営会社の経営難に対して、リスク回避ができない。

 

以上を考慮して、ファンドオブファンズ一本で長期投資するのも一つの作戦かと思います。

この記事は2018年8月のデータに基づいて書きました。

Nocchi_nochilog(のっち)
少額投資をこよなく愛する1児のパパ&サラリーマン。
お小遣い制でも負けずに投資をしています。

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